macOSにPythonの環境を構築する

筆者の環境

Python3

まずはPython3をHomebrewで入れます。

$ brew install python3  

普段遣いする人はこれで十分です。

さらにPythonでよく使うnumpy pandas matplotlibを導入します。
これらのインストールにはPython3用のパッケージマネージャーであるpip3を使います。

$ pip3 install --update pip                       #最新版のpipにアップデート
$ pip3 install numpy pandas matplotlib  

他にもjupyter notebooktensorflowなどがインストールできます。

venv

開発環境をわけたいときにはPythonと一緒にインストールされるvenvが役に立ちます。
これを使うことで指定したディレクトリ以下に仮想環境を構築することができます。
例えば、

$ python3 -m venv test  

とするとtest以下に仮想環境ができあがります。

仮想環境に入るには、次のコマンドを入力します。

$ source test/bin/activate

成功すると以下のように表示が変わります。

(test) $  

また、macOSのデフォルトではpythonコマンドはpython2.7を呼び出しますが、
仮想環境下ではpython3.*が呼び出されます。

$ python -V
Python 2.7.10  

(test) $ python -V
Python 3.6.4

仮想環境はまっさらな状態なので、改めて必要なパッケージをpip3でインストールしましょう。

仮想環境を抜けるときにはdeactivateコマンドを使います。

自分のMacにHomebrewを導入する

今回はパッケージマネージャーのHomebrewを導入します。
Homebrewではさまざまなパッケージが提供されているため、
自分のMacを拡張しようとするときにお世話になることが多いでしょう。


Homebrewはターミナル.appにコマンドを入力することで導入します。
ただし、Homebrewを使うときに

  • Xcode
  • Command Line Tools

の2つが必要となるため、先にそちらをインストールすることになります。


Xcode

Xcodeがダウンロードできる場所は主に2つあります。

App Storeは最も簡単ですが、OSが最新かそれに近いバージョンでないとダウンロードできないという欠点があります。
なのでここではApple Developerでのダウンロード方法について書きます。

  1. 上記のリンクから進み、自分のApple IDとパスワードを入力しログイン
  2. 下までスクロールし"See more downloads"をクリック
  3. 自分のOSに対応したXcodeのバージョンをダウンロード&インストール

OSとXcodeの対応情報は次の記事にまとめてる方がいるのでご確認ください。
qiita.com


最後に一度Xcode.appを起動してライセンスに同意して終了です。


Command Line Tools

Command Line Toolsのインストールはとても簡単です。
ターミナル.appを開き、以下のコマンドを入力するだけ。

$ sudo xcode-select --install

ちなみにさきほどのApple Developerからダウンロードすることもできます。


Homebrew

これで準備は完了です。
最後に次のコマンドを入力してHomebrewをインストールしましょう。

$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"

インストールが完了したらbrew doctorで診断して終了です。
もしエラーが出たら指示されたコマンドを入力してください。